みのる産業は私の実家から近いところにあり、地元では大きな会社というイメージで、昔から気になっていました。父が兼業農家で、みのる産業の田植機を使っていたのですが、子供の頃に父の手伝いで、その田植機で使う苗箱を機械を使って洗っていたことを覚えています。今思えば、あの時の苗箱を洗う機械も「みのる」の苗箱洗浄機で、私にとって「みのる」は身近な存在でした。ただ私には、機械の設計等の仕事はイメージができなかったので、みのる産業の中にエクセルソイル事業部という部署があるのを知ったとき、私が大学（農学部）で学んでいる「植物」を研究対象としている、と思ったのが入社の最初の動機です。

　エクセルソイルは主に壁面緑化で使用される資材ですが、実はトルコギキョウやダリアなどの花の苗づくりでも活躍しています。当社のお客様である種苗会社が花農家の方に販売する育苗資材、そこにエクセルソイルが使われていて、私はその開発業務を担当しています。花の種類ごとに、土の強度・最適な形状・成形治具の寸法等を考え、テストを繰り返し、試験がうまくいったものを新規格として種苗会社の開発担当の方に提案するのですが、その提案が受け入れられ、生産・販売されたときが一番嬉しいです。育苗資材は植物の種類ごとに最適なものをつくる必要があるので、今は開発を進めて種類を増やしていこうと頑張っています。開発は、大部分が花の育苗のためですが、今後は野菜など他の育苗のための開発にも挑戦していきたいです。